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ツクリモノの美

機能美、っていうのは確かにあって。

Macintoshも車も洋服も戦闘機も音楽機材も、椅子も机もスピーカーもヘッドフォンもiPhoneも、

美しく作られてなおかつ性能のいいものは、やっぱりすごく手に入れたくなる。

僕は車も戦闘機も操縦できないから、そこに関しては言う資格もないけれど、

それ以外の上で例に挙げたものはだいたい当てはまる。

特に音楽機材を買う時は、最初は見た目で欲しくなる。それはすごく大事なことだと思う。

使いやすいものは、美しく作られている。逆も、多分そう。

でも、モノを使うのはいつだって人間で、

その使う人間次第で、モノはその価値を驚くほどに変えてしまう。


人間の価値についても、似たようなことが言えるかもしれない。

綺麗な人っていうのは、卑屈じゃない、ことが多いと思う。

だからと言って、綺麗じゃない人が卑屈かっていうと、そうとは限らない。

綺麗だとかそうじゃないとかとは関係なく、

いい生き方、自分で納得している生き方をしている人は、頑固でもはすっぱでも、いい顔をしている。


なんてゆうか、僕はそんな生き方がしたい。

幻想でもいいから、卑屈でもいいから、もっと綺麗な声を出したい。

髪を切ったら、なにかいい方に変わるといいな。



カサカサ乾いた喉の奥のひゅうひゅういう音が、

僕の眼を残酷に醒まさせる。

猫背で歩く君の上目遣いな視線がなんだかとても可愛くて、

いつまでも一緒にいたいと思う。

夢と同じで、そんなことはできっこないのにね。

この世は胡蝶の夢か。タチの悪い現実か。

そのどちらだとしても、僕のめざすことはきっと変わらない。

春が来る前に、まだ遺したいものがあるから。

 

 

 


Lucy | essay | 18:03 | comments(0) | trackbacks(0) |

restless sleep

誰からも支持される、最大公約数的なものにはあんまり興味ない。

(少しはある。その中には、とてもいいものもあると思ってる。念のため。)

でももちろん、自分の歌をよりたくさんの人に聴いて欲しいなんていう気持ち、僕にもあるに決まってる。

ないなんていう人は、そもそも歌う必要なんかない人だ。


でも、多くの人が聴いているような音楽ばかり聴いている人は、

もっと言えば、人気のある、ヒットしている、万人受けのする歌ばかり聴いている人は、

絶対にその模倣しか作れない。

自分だけの歌を作りたいと思うなら、自分がいいと思う歌の幅を広げるべきだし、

できるだけたくさんの種類の曲を聴くべきだと思う。

そんな風にオーバージャンルして興味を持つ方が、自分だけの歌にたどり着きやすくなると思う。

それは何も歌に限ったことじゃなくて、アート一般に言えること。

そして、ほんの少しアタマを使えば分かること。

うん、ごめんね、わざわざこんなことを書いたのは、ちょっとムカツクことがあったから。

僕は僕で、これからもがんばればいいことだよね。



悲しいことがあったら、君に相談してもいいかな。

誰にも言えない秘密ができたら、君に打ち明けてもいいかな。

そのくらい君のことを信用しているって言いたかったんだけど、通じてるといいな。

君の決意ひとつで、僕なんか塵みたいに消えてしまうのかもしれないけれど、

僕にだって、好きなことや譲れないことや守りたいことがあるんだよ。

そのためなら、誰かを敵にまわしても、別の誰かが味方をしてくれるとも思ってる。


だからもっと、自由な声を出せるようになりたい。

自由に、じゃなくて、自由な。

音域としてオクターヴを広くじゃなくて(広いにこしたことはないけど)、

音色として自由な声を出せるようになりたい。

重ねた音と言葉が化学変化を起こして、君の枕元まで届くように。


僕の信じていることは、僕だけのもの。

それを誰かに強要することはしちゃいけないと思う。

そして違うことを信じている人間同士が協力できた時に、新しい感情を知ることができるんだと思う。

 

 

 


Lucy | essay | 03:36 | comments(0) | trackbacks(0) |

break the material world.

蜂蜜色の月を見て、穢れた自分が恥ずかしくなる。

夜道に転がっている錆びた自転車には、草や花が絡み付いている。

月日は、僕にも君にも彼女のところも、容赦なく降り積もっていく。

だけどそれは、平等じゃない。

だから時間は、無駄にしたくない。

もちろん、何をもって無駄と思うかはその人次第だとは思うけれど。

そういう価値観が似た人と友達でいられればとは思うけれど。


最近、眠れないからといって音が増やせるわけでもなく、

なにもできない、つらい時間が増えている。

もうすぐ春が来てしまう。それも僕を憂鬱な気持ちにさせる。

そんな気持ちを全部、チョコレエトにしてたべてしまえればいい。

少しだけ甘くてすごく苦いそれは、きっと僕の好みに合うと思う。

それはまるで僕の生き方のように、いつだってそう、夢の中へ連れて行ってくれる。


桃色の夕暮れを君に届けたくなって、夢中で絵の具を塗りたくった。

そんな景色は今どきいつだって、テレビの画面の向こうで簡単に買えるけど、

お菓子ばっかりたべながら、コーヒー牛乳飲みながら、

逆に僕達もテレビの向こう側から観られているんだっていうことを、いつも意識していた方がいい。



この世界はお菓子の国じゃないけれど、

つらいことに慣れ過ぎてしまうのも、それはすごくさみしいこと。

だから、幸せはどんなささやかなことでも、ぎゅっと心に抱きしめていたい。

出し惜しみなんかしちゃつまんないよ。

お金をかけさえすれば幸せになれるなんて、嘘っぱちだよ。

そこに人の業が加わらない限り、お金なんかただのマテリアルだよ。

 

 

 


Lucy | essay | 18:04 | comments(0) | trackbacks(0) |

冬のサウンドスケープ

真冬なのに薄い服を着て、

髪を濡らしたまま高い声を絞り出す。

紅い音は世界中を飲み込んで、血の繋がりも、交わし合った約束も、

なかったことにしてしまう。


夜空に散っていく小さな花は、いつだって僕の心の中を彩って、

そのおかげで可愛い声で笑えるようになったことを、僕は君に伝えたくなるんだ。

だから今度は一緒に、その小さな花を見に行こうよ。

僕の持っているものなんて、君の知っていることなんて、

砕ける氷の花のように、誰かをいつか照らすだけ。


僕達はきっと天使にも悪魔にもなれないけれど、

それよりももっと貴重な力を持っている。

だから呪文に変わる自分の名前を大事に守って、

好きな人だけにしか教えないように。


ねえ、それでも何かを大事にするって、難しいことだよね。

甘やかすだけでもだめ、厳しくするだけでもだめ、

だから花束とキスを放り投げて、でも見返りなんか当てにしないで、

ただ相手のことを、可愛いって思い続けられるといいね。



そんな風に大事にしてきたお蔭か、喉はだいぶよくなってきた。

今、全治の8割くらいな感じ。

テレビの音に合わせて、少しくらい高い声を出してもだいじょうぶなくらい。

でも使い過ぎは禁物だよね。

チョコレエトは、喉にはあんまりよくない感じがするけど、

こんな寒い夜は、ブランデー入りの甘いホットチョコレエトでも飲みたいね。

 

 

 


Lucy | stories | 03:02 | comments(0) | trackbacks(0) |

プログラミングの果てに

はっ! 明日は病院だ!

でも生活のペースはいつも通りに。

喉のお医者さんにも市役所にも行かなくちゃ。

用事はできるだけ一日に詰め込みたい。


もういっそ、帰りに本屋さんにも洋服屋さんにも寄ってきたい。

CD屋さんにも大好きなカフェにも寄ってきたい。

そういうものが、僕の住んでいる部屋の近くにもあればいいのにな。

でもそのために引っ越しするほど元気はない。



右眼が見え過ぎるので、僕はいつも眼帯をしている。

左眼は乱視が入っているので、この世界の嫌なところが見えなくてちょうどいいくらい。

サイコキラーの君と僕、この星の行く末を予言する。

高くなっていく電子オルゴオルの音色は、プログラムする人次第でその印象を変える。

ミクの歌声はいつだって少し聴き取りにくいけど、そこがすごく人間らしい。

少し前から、ミクと一緒に歌うことを考えている。

僕の声さえ万全ならそんなことも、僕の声だけの多重録音も、きっとできる筈だよね。


さあ、これから先は昔話。

僕は、すごく重い、償いきれない罪を犯した。

そのことを僕は誰にも言えなくて、でもその罪が僕自身を支えてくれているような気がしてる。

だから僕の病気は、その罰かもしれない。

だから僕は、歌を作れるのかもしれない。

だから僕は、そんなことに負けたりなんかしてやんない。


ひらひら翻るスカートを押さえていた君は、

振り返って僕に気がつくと、いつもは真っ白過ぎるほど真っ白な顔を紅く染めて走っていった。

ごめんね、気を遣わせてしまって。

明日、炭酸のジュースおごってあげるね。

 

 

 


Lucy | days | 18:03 | comments(0) | trackbacks(0) |

お姫様ごっこ

なんか、すごくRPGっぽい夢をみた。

でも僕自身は、RPGなんかほとんどやったことないんだけど、どうしてこんな夢みたんだろう。

それは疫病の流行する、でも自然豊かなニューヨークが舞台。

夏はすごく暑く、冬はすごく寒い。

自分のアカウントとパスワードで飛行機のチケットが買えて、

魔法と占いの横行する世界。

僕は占いで未来予知のできる、未来から来た女の子だった。

代償次第では、どこの土地、時間へも飛べる魔法の井戸があって、

僕はそれをかなり自由に使うことができた。

そして王様の寵愛を受けては、正妻の女王様の嫉妬を買っていた。


そんな感じ。

眼が醒めたらものすごく疲れていた。

さて、夜はこれから。

たまには美味しいお酒でも飲みに行きたいなって、僕なんかでも思うんだよ。



声、だいぶ戻ってきた。今、全治の6割くらいな感じ。

でも今くらいがいちばん大事にしなくちゃいけない時期な気がする。

風邪、花粉症、乾燥、その他いろいろ、敵はたくさんいるんだからね。

湿度のある部屋の中で、喋らないでいるのがいちばんいいんだろうけど、

加湿器もないし、喋らないわけにもいかないから、

せめて洗濯物を部屋干しして、友達と話す時にはできるだけメールにして。


それでもやっぱり時々歌っちゃうけど。

いちばん心配なのは、眼が醒めた時に声が出なくなっていないかどうか。

マスクをして眠ればいちばんいいのかもしれないけれど、

息苦しくなるのでできない。

それは、起きている時もなんだけど。

だから最近、前にも増して閉じこもり気味。

でも、喉が治ったからって、そんな生活は多分変わらない。

それは、喉のためと元々の性格と両方だけどね。

 

 

 


Lucy | days | 03:26 | comments(0) | trackbacks(0) |

幸せなフリをしよう。

最近の口癖は、「苦しい」です。

ほんとに苦しいんだから仕方ない。

ただ、ひとりの時はいいけど、友達と一緒の時はできるだけ言わないように気をつけている。

歯を磨きに洗面所へ行って鏡を覗いた時。

シンセのデータを打ち込んでひとやすみした時。

ブログの文章を書くのが一段落した時。

そんな時に、よく「苦しい…」って言ってしまう。

ため息もたくさん吐く。

でもひとりで暮らしているんだし、誰に迷惑をかけているわけでもないんだからいいよね。

ゴミ箱には、チョコレエトの空き箱がたまっていくばかり。


「水を飲み、渇きだけを癒せ。

 塩を舐め、唇を潤せ。」

小沢くんは、そんな風に歌っていた。

だけど、いくら小沢くんの歌でも、今の僕がそんなことに捉われる必要なんかないと思うんだ。

自分で作った歌詞にこそ、捉われるべきなんだ。


そうやって僕は、少しずつ不自由になってゆく。

だけどそれでいいんだと思う。

それは、新しい何かを生み出しているっていうことだから。

その何かを、愛そうと決める勇気を持つっていうことだから。



今日もまた日が暮れてゆく。

一日が、太陽の動きの上で終わってゆく。

そうやって、太陽は一度死んで、また朝に生まれ変わる。

そういうところから、人も死んだら生まれ変わるっていう思想ができたのかもしれない。

だけど、もう僕達の世界はその頃とは違う。

新しい考え方が必要なんだと思う。

それは、もう宗教とも哲学とも呼ぶべきではない何か。

歴史を知ることは必要だけど、歴史に縛られるべきじゃない。

いつだって僕達は、間違える度に賢くなっていく生き物なんだから。

 

 

 


Lucy | days | 18:01 | comments(0) | trackbacks(0) |

新しい夜のために

自分の音楽は、基本的にはひとりで全部作りたくて、実際そうしているんだけど、

一度最後まで作ってしまったあとは、なんとなくそれを他人の手に委ねてもいいような気がしてくる。

もちろん、それは自分で納得がいくまで作り込んだあとは、っていう意味だけど。

リミックスっていうのはそういうものでしょう。

例えば、僕の大好きなアーティストの曲をリミックスしたアルバムを聴く時にも、

原曲と比べてどう変わっているか、楽しみなことはあっても、不快に思うことはない。

もちろんそれは、クォリティが低くなってもいいっていう意味じゃない。

逆に、それじゃ困るので。

オリジナルがオリジナルであるのと同じくらい、

リミックスもリミックスとして成立していて欲しいという意味。


というわけで、この間作った「遠過ぎた部屋のいちばん奥で(too far from here)」という曲を、

マイミクのblikさんにリミックスしてもらったという話。

blikさんのリミックスはこれ

僕のオリジナルはこれ

どうぞ聴き比べてみてくださいね。

ちなみに、blikさんの曲をまとめて聴くにはここ


そしてこれからまた新しい曲を作って、歌詞もイチから書いて、歌うのが上手くいったら、

また別の方向からその曲を見ることができるように、

そういうことに耐えられるような録音ができるように、がんばりたいと思ってる。

実はもうそういう話を進めようと目論んでいる友達がひとりいる。

そんな時に、僕と僕の曲を誇れるようでいたいと思う。

でもそれは、相当先の話。

どんな分野であれ、レベルの高い人との共同作業は、ひとりで全部やることとはまた違った魅力があるね。



薄暗い部屋の中で、Macとシンセの電源を入れて作業をしていると、

きらきらしたLEDと宇宙の光の中に、機材と一緒に浮かんでいるような気分になる。

そういう作業をするには、最低でも二時間くらいは取りたいところなので、

ちょっと10分だけ時間が空いたから、とか言っても、セッティングする時間にも足りない。

最近、そういう時間を取るのも難しくなって、作業は滞りがちだけど、

でも曲や歌詞を作るのはどこでだってできる。

もしそういうことができなくなっても、何かの、誰かのせいにしないで、僕は自分のせいにする。

それは僕の努力次第で、どうにかなるっていうことだから。


それにしても、喉、早く治したい。

だんだんよくなってはいるんだけど、ちょっとよくなったら試しに高い声出ししたくなって、

無理をしてまた悪化させるという悪循環。

前も書いたことだけど、これをどこかで断ち切らないとね…。

綺麗な声で歌えない僕なんて、何の価値もないよ。

今ウェブにアップしてある歌の中にも、ヴォーカルだけ差し替えたいものがあるので、

喉が治ったら、いちばん最初にしたいのはそれかな。

新しい歌ができるのとどっちが速いか競争かな。

 

 

 


Lucy | essay | 03:04 | comments(0) | trackbacks(0) |
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