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音楽を奏でるという欲望

 さて今年の締めくくりに、ちょっと間が空いたけど12/28に行ったさかなのライヴの話を少し。

場所は下北沢lete

何年かぶりに観たそのライヴは、以前よりずっと艶を増し、聴いていてとても安心するものだった。

それはギター二本だけで奏でられているとは思えない音楽。

曲そのものはどこかで聴いたことがあるような曲調だけど、アレンジが凄い。

そしてpocopenさんのヴォーカルはきっと誰にも真似できない。

そういうものを持っている人は最後までつよい。

更に、男女のユニットは長続きしないという伝説を力強く否定する。

さかな自体の結成は1983年。現在の二人組の形になったのは2004年から。

(というのが公式サイトからの引用だけど、メインが二人になったのはきっともっと前。)


僕が最初にさかなという名義の音楽を意識して聴いたのは、

楠本まきさんのKISSxxxxというマンガのイメージアルバムに一曲入っていたから。

そもそも僕はこのマンガがすごく、というか異常に好きで、

もう僕の価値観とか美意識とかの基本になっているくらいで。

音楽を言葉で語ることは難しいけれど、このマンガは絵で語ってしまう。

そこがもう他のマンガと決定的に違う。


話がそれたけど、さかなもKISSxxxxも、僕の好きな他のアートも、

取り替えが効かない、ということだけが共通している。

そういうものと出会うのは、いつだってほんとうに楽しみなこと。



そして残念だけど、春のライヴの予定は正式に中止ということにしました。

でも諸々の条件を整えたら、上に書いた下北沢leteで必ずやります。

今年最後の報告がこんなことになってごめんなさい。


さよなら2011年。

たくさんの悲しみと、少しばかりの歓びを飲み込んで。

それでも世界はその終わりの時まで、

僕達が望むと望まないとにかかわらず、ぎしぎしと軋みながら廻り続ける。

 

 

 


Lucy | essay | 18:08 | comments(0) | trackbacks(0) |

音もだち募集中

うにゅう〜。なんだかんだ言ってもう大晦日。

今年は、年初めにちょっと自分には高過ぎる目標を設定してしまったので、

来年は身の丈に合ったものをと思う。

まあそれは元旦に発表します。


さて、今使っているハードシンセがうちにやって来て、丸々一年経った。

まだまだ使いこなしているとは言えないけれど、僕はこのシンセが大好きになった。

ただ、やっぱりコンピュータと一緒で精密機械なので、気軽に持ち運んだりは怖くてできない。

もしいつかライヴできる時が来ても、Macとシンセを同時に満員電車で持ち運ぶとか危な過ぎる。

なので都合のいい話だけど、くるまの免許を持っていて、音楽もやっているお友達(それが音もだち!)が

いればいいなと思う。

普段の東京ならくるまは要らない。

電車の外の景色をぼうっと眺めながら、iPhoneで音楽を聴いているのがすごく好き。

空や雲や、道路や川や、人や店がなだらかに視線の先を過ぎていく。

耳の中で大好きな音が繰り返し鳴って、僕を遠くの街まで連れて行く。



ここから遠く離れた銀河で、ゆっくり、ゆっくり陽が昇る。

僕はこの宇宙の正確な地図を書く、最初の生き物になりたい。

人の思考はきっと光の速さだって超えられる。

だけど人の愚かさは、いつも僕達自身を傷つけ続け、僕達の未来を閉ざし続ける。

それでも生き延びられればいつか。

いつか。

間違うこともそう悪いことばかりではないと、知ることができるかもしれない。

だから、さよなら僕。

さよなら君。

いつまでも僕達みたいな点と点をつなぎ続けては、またほどいていくことの意味を知ることができれば。

 

 

 


Lucy | days | 03:04 | comments(0) | trackbacks(0) |

月って元々信じちゃいけないんだよ。

僕はきっと、もうどこかとっくに狂っている。

水ばかり飲んで、君のことばかり考えて、

無理矢理喉の奥に押し込んだチョコレエトを吐くのを必死にこらえると、ぼたぼた涙が頬を伝う。

でもそれはちっとも特別なことじゃない。

今日も、明日も、それはきっと同じ一日。

それを同じように使えないようじゃダメなんだ。


暗い空を赤い月が横切っていく。

それを不幸の兆しと捉えるか、めずらしいものを見られて幸運と考えるかで、

その夜の持つ意味が違ってしまう。

そんなことで明日を占うのは人間だけだよね。

だから君の心をアンロックして。

テレビの向こうでは、羊達が夜更かしをしている。

それが逆に僕を眠たくさせる。

僕の中の記憶も夢も、忘れたくないことばっかりだけど、人には言いたくないこともある。

それを知りたいと思ってくれる人はいるのかな。

その人も傷つくことになるけれど、それでもいいと言ってくれる人はいるのかな。


僕は君の全部を知りたかった。

君の全部が好きだった。

それでも離れなくちゃならないくらいなんだから、

僕の業は如何ばかりなのか。

でも、僕が音楽をやっていくためには、そういうものも背負わなくちゃいけないんだと思う。

もういいよ。分かったよ。

暗い眼をした君のことが、それでも好きなだけなんだよ。

 

 

 


Lucy | stories | 18:06 | comments(0) | trackbacks(0) |

物語という名の幽霊

暮れは特に予定はないけど、お蕎麦くらいは茹でようか。

あったかい出汁をとるのは面倒なのでざる蕎麦にして。

でもお蕎麦って茹でる度に思うんだけど、あったかいお蕎麦作るのって面倒だよね。

一度適当な固さまで茹でて、まずそれを冷水にさらすでしょ。

それにあったかい出汁を張ろうとするとすると、

お蕎麦の一本一本があたたまるまで時間はかかるし、出汁は冷めちゃうし、なんだかすごく非合理的。

どうすれば簡単にあったかいお蕎麦がたべられるのか、謎。


まあいい。


こういう時、ひとりは楽だなって思う。

そしてお蕎麦のことはそのままにしておけるけど、

自分のことはそのままにしておけなくて、ずっと深い、深いところまで考えて知りたくなる。

知ったからといって、病気が治るわけじゃないんだけど。

むしろ知らなくても平気になった方がいいのかもしれないけど。


だけど、考えることは僕の趣味みたいなものだから。

むしろそんな風に考えるっていうことと付き合えるようになって、

答が出ないことや分からないっていうことが怖くなくなったのは、ほんとうに最近のことなんだ。



銀河鉄道が停車したのは、いったいいつの時代の、どの辺りだったろう。

もし銀河鉄道に乗る機会に恵まれても、

「銀河鉄道の夜」を読んでいなかったら、いや、読んでいたとしても、僕はためらわずに乗れるだろうか。

どこへ行くのか分からない得体のしれない列車に、自分の運命を任せられるだろうか。

できることなら、乗ることのできる僕でありたい。

でもそれは、現実を変えたいからじゃない。

現実なら自分の力で変えたい。大事なものなら自分の力で守りたい。

でも僕にはどうしたって作り出せない、綺麗な景色や音楽に触れる誘惑に抗えるかどうかは分からない。

だけどそれは、ある物語の中での話。

僕達はもしかしたら、ほんとうに物語の中を生きているのかもしれないけれど、

でもそれは、どんな物語か分からないから言えること。

分かってしまったら、もう僕達は生きているとは言えないとさえ思う。

 

 

 


Lucy | essay | 03:19 | comments(0) | trackbacks(0) |

ショートカットウィッチ

クリスマスが終わってからずっと、もう年末だなって思ってたけど、

意外と大晦日までは間がある感じがしている。

まだ丸々二日あるし。でもそれが長いのか短いのか。

でも僕の部屋の近くには初詣に出かけられるような神社もないし、

このままなしくずしに年が明けるんだと思う。


来年も今年みたいに、穏やかに過ぎていけばいい。

ただ震災のことだけを除いては。

だけと言うには大き過ぎた出来事だけど。

3.11以前と以降では、僕の音楽に対する姿勢も根本的に変わってしまった。

好きなように曲作りができなくなったというか。

人が死ぬということが、実感として分かってしまったというか。

僕の作る歌は、元々孤独とか死とかというテーマが根底にある気がするけれど、

それをよりリアルに感じるようになってしまったというか。

そんなことが積み重なって、それが僕の音楽に蔭を落としたんだ。


だからというわけじゃなくて、元々思っていたことだけど、僕はきっと自分の家族は作らない。

自分の経験から思ってしまうんだけど、夫婦も家族も仲がいい家庭なんて幻想だと思っているし、

それなら何人かの友達と時々会ったり、電話やメールで話したりして、普段はひとりでいる方がいい。

久しぶりに会う友達には二通りの印象を受けることが多い。

つまり、全然変わってないな、って思うか、すごく変わったな、って思うか。

その中間はあまりない気がする。

なんてゆうか、人が変わる時は、だんだんにじゃなくて突然変わるんじゃないかなって思う。

例えるなら、長い髪をしていた女の子が突然ショートカットにする時のような。

そんなことにどきどきする気持ちが、僕達の中には在るんだと思う。



今の僕達は、他の太陽系の惑星に行くようなことはできないけれど、

遠くから届く光を見ることならできる。

心の中では、百億光年を一瞬で飛び越えることもできる。

それに、光の速さを超えることができないなんて、嘘なんじゃないかと思う。

きっと僕達には、まだまだ知らないことがたくさんあるんだ。

だから楽しいんだよね。

だから夢にみられるんだよね。

 

 

 


Lucy | essay | 18:10 | comments(0) | trackbacks(0) |

言葉との蜜月

ちょっとくらいさむくても、あったかいシャワーを使うと気持ちがリセットされる。

それは冬だけのたのしみ。

夏はこうはいかないよね。汗流したそばからまた汗かいちゃうもんね。

昔から運動が苦手でひたすら文化系な僕だからそう思うのかもしれないけど。

今でもノリが体育会系な人は苦手です…。

大勢でする飲み会とかも苦手。

話をする時は、いつも一対一がいい。

そうも言っていられない時には、僕の意見を大勢の人に伝えるために、

誰か翻訳してくれる人がいるとすごく助かる。

そういう人がいない時は、僕はいつだって借りてきた猫になってしまう。

もしくは、こうやって一度文章にしてから伝えさせてもらえるといい。


何も言わなくても気持ちは伝わるなんて嘘だ。

書くことと伝えることは、きっと定義的には同じこと。

子供の頃は、好きな人の前で自分の思っていることを話すのが恥ずかしかったけど、

大人になってからは、話さないことの方が恥ずかしくなった。


自分のことを話すのは簡単だけど、

やっぱり話している相手にもその人自身のことを話して欲しいと思う。

だからそういう時はできるだけ、自分の話ばっかりしないように気をつけている。

自分の思い通りに書くのは、このブログだけでいい。

だから同じように、友達がブログなりサイトなりをやっている場合は、

読みに行くのがすごく楽しみだったりする。



冬の風の匂い。

どこまでも透んだ空の色。

大好きな音楽達。

君からもらった何通かの手紙。

今はそれで全部。


僕の宝物。

 

 

 


Lucy | essay | 03:11 | comments(0) | trackbacks(0) |

誰かを赦すということ

クリスマスあたりからこっち、結構さむいよね。

でも僕はこのくらいが気持ちいい。

でもそれは所詮、東京の冬なんだよね。

外国とまではいかなくても、東北とか北海道とか行ったらもう音を上げる自信がある。

でも北海道はさむいのが当たり前だから暖房がすごくちゃんとしてて、

家の中はすごく快適だって聞いたことがある。

東京には東京のいいところ、北海道には北海道のいいところ、なんだよねきっと。


だけど人間のことだけは、そうとは言えないかもしれない。

僕には僕のいいところ、君には君のいいところ、っていうのは、友達同士の間だから言えること。

お互いにどこかを尊敬しているから言えること。

でも僕には(きっと多くの人にも)、相手のことを何一ついいと思えない人間だっているから。

だから人は、人を殺せるんだよ。

それがたとえ心の中のことであれ、すごく小さな子供の頃のことであれ、

殺したいほど誰かを憎んだことのない人間なんて、嘘っぽくて信用できないよ。



明日朝が来たら、今嫌だと思っていること全部夢だったらいいのに。

何度もそんな風に考えたことがあるけど、どうやらこれは現実みたい。

だから僕は、たくさんの大きな敵と戦わなくちゃいけない。

どんなに不利な条件だとしても、勝てる可能性がゼロじゃないならね。


祈りと光。

願いと現実。

夢と欲望。

それは似ているようでどこか違うこと。

でもいちばんに願っていることはいつだって叶わない。

だからがんばって努力する。

そのあとは、神様の言うとおり。

ごめんね、ありがとう、さよなら。

そんな言葉を僕に言わせないで。

 

 

 


Lucy | days | 18:03 | comments(0) | trackbacks(0) |

記憶抹消

昔の恋愛のことなんか1コしか憶えてない。

なのでこのブログに出てくる、君、という二人称は特定のひとり、もしくは架空の誰かを指します。

だからってその人ともう一度どうにかなりたいわけでもなくて、

今幸せだったらいいなと思ってるだけ。

それは素直な気持ちというより、自分を納得させるために思い込もうとしてるだけかもしれないけど。

だけど、僕はその人よりも自分のやりたいことを取ったようなものだから。

だから音楽は、その人に恥ずかしくないと思えるまでやる。

それは、神様に認めてもらうようなものだから、きっとどこまでいっても果てはない。

自分に納得して、やめられるようなものじゃない。

何万人の人に認められるより、その人ひとりに聴いてもらう方が嬉しい。



お風呂からあがった時の君のいい匂いが好き。

長い髪をくるん、ってして、頭のうしろでまとめる君の仕草が好き。

だけど、僕も君もずっとこのままじゃいられない。

だから余計に今を大事に、水を吸って生き抜こう。

いつか死んじゃうその瞬間まで、僕はずっと音楽をやる。


作曲の仕方については前に書いたことがあるので、今日はアレンジについてちょっと書くね。

アレンジの仕方にも人の数だけいろいろ方法があると思うけど、

僕の場合、外の余計な音に負けないようにヘッドフォンをして、大きな音でメインのトラックを聴いて、

そしてメロディとコードに馴染むように、何度も何度も鍵盤を重ねて弾いて裏メロを作る。

そこまではなんとなくプロトコールができているような感じなんだけど、

リズムトラックを作る方法は正直まだ難しくて、自分のやり方みたいなものはない。

今作っている曲も、そこで手詰まりになっている…。

ビートメイキングって言われる専門の領域があるのもうなずける。

なので今はとりあえず好きな音楽を手当たり次第聴いて、

耳でリズムを聴き取って参考にしようと目論んでいる…。がんばれ自分。完成までもうちょっとなんだ…。


電車の中とかで、ヘッドフォンとか耳当てとかをしている女の子は、

二割増可愛く見えるのはどうしてだろうね。

好きな人にはぜひやってもらいたいと思う。

 

 

 


Lucy | essay | 05:00 | comments(0) | trackbacks(0) |
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