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コウカノオト オフィシャルブログ
2011.07.31 Sunday
今日はなんだかすごくたくさん眠ってしまった。
そしてなかなか醒めない夢をたくさんみた。
大事な友達が恋人を亡くしてしまうような内容だったんだけど、当たらないといいな…。
その夢の中は化学式や数式がすごく力を持つような世界で、
なんだかそれが魔法みたいな感じだった。
でも、魔法でなんでもできると思ったらそれはきっと間違いで。
魔法を科学って言い換えても、政治って言い換えても、人の力って言い換えてもきっと同じこと。
きっといろんなことをズルしてショートカットする方法なんてないんだよ。
音楽もきっと同じ。
ひとつひとつ音を積み重ねては、音と音が化学変化していくのを目の当たりにするのは、とても楽しい。
でも、一目惚れっていうのは僕はあると思うんだ。
まだしたことのない人は、きっとこれからするんだよ。
それが叶うかどうかはまた別の話だけど、忘れられない想い出になるといいね。
忘れたくなる想い出になると、嫌だね…。
だけど恋することに臆病になるのはつまらないと思う。
いつチャンスがめぐってくるのかなんて分からないから、いつも可愛くしていたい。
可愛いは正義。
可愛いは強さ。
可愛いは正しさ。だと思うんだ!
2011.07.30 Saturday
まっすぐ立っているひまわりが羨ましくて、
僕は最近いつも下を向いて歩いている。
真夏の早朝のアスファルトの上、空には猫の爪みたいな月、少しずつ夜が明けていくのを見ていると、
今日も夏が僕を殺そうとしているのだと思う。
そして真昼にみる夢は妙に現実感があって、眼が醒めた時は寝汗がひどい。
だから僕は夏が嫌い。
だけど、素敵なこともある。
浴衣、花火、とうもろこし。
すいか、打ち水、夏祭り。
日本の夏は、そんな昔から伝わっていることで乗り切ろうね。
女の子用の浴衣着たいなあ。
おそろいの巾着持って、一生懸命コーディネートして、髪をアップにして、扇子持ってさ。
コムデギャルソンで一式揃えたいなあ。
ごはんなんて食べなくてもいいから、暑いこの夏を、不健康に過ごしたい。
今はひとり暮らししているので、好きなだけ不摂生ができるけど、
誰も褒めてくれる人がいない。いいんだけどね。
僕は、ガリガリの身体になりたいけど、女の子は少しふっくらしている方がいいと思う。
抱っこした時に、ふわふわする感じがとってもいいと思うよ!
2011.07.29 Friday
デートはいつも紅茶がいい。
お喋りがたくさん続くといい。
僕は少し喋り過ぎてしまうきらいがあるけど、それをゆるしてくれる子だといい。
お菓子作ってあげたい。
ごはん作ってあげたい。
昔のことはなかなか話せないと思うけど、話せた時には優しくしてもらえるといい。
僕はたくさん泣いてしまうかもしれないけれど、
何も訊かずに泣かせてくれるといい。
一緒に絵本を読めたっけ。
手をつないで眠れたっけ。
同じ夢がみられたっけ。
君の着ていた野暮ったいダッフルコートが、よく似合っていてすごく好きだった。
でも部屋で一緒に過ごす時がいちばん幸せだった。
そんな色褪せた記憶が、君という価値をずっと僕とつなぎ止めてくれている。
だから後悔なんか、いくらしたって構わない。
たまには、一緒に死んでみるのもいい。
少なくとも、ほんの少しの間ならいい。
眼が醒めたら、また嬉しくなる。
君に感謝している。それが言いたかった。
2011.07.28 Thursday
世の中のうわさなんかに惑わされないで、
自分だけの地図と詩を作ったなら、気分屋の皮肉に負けないように好きになった誰かを守って。
秋が来るのが信じられないような毎日が続いても、
昨日掬った金魚の命よりもずっと儚い君の気持ちを、どうか台無しにしないで。
他人から見たらささやかなシーンでも、自分にとって大切な瞬間なら、
誰にも傷つけられないように心の中に保存して。
いつもそばに在るものも、いつか不意に消えてしまうかもしれない。
だから普段から悪い想像をしないで、愛すべきものを思い切り大事にしていなくちゃダメだと思う。
僕は昔から、好きな人やモノを大事にするのがとても下手で、
いつも大事にしてもらった記憶ばかりが残ってる。(無造作に扱われた記憶なんて棄てたから。)
気がついた時には、もう気持ちを返すこともできなくなって、
やわらかい後悔と垂れ流された約束だけが、べっとりと肌にはりつくように残っているばかり。
すぐ隣では涼しい風が当たり前のように吹いているのに、
僕はそんなことにもなかなか気づけないでいた。
どんなに悔やんでも、時間は元には戻らない。
きっと戻るのは希望とか絶望とかいった、人の気持ちだけだから、
せめて再生する景色が少しでも心地いいものになるように、
いつも心は懐かしい、世界の形のままでいて。
2011.07.27 Wednesday
今は真夏だけど、いつも心は冬のことを考えている。
吐く息が白くて、血も凍りそうで、早く夜になれって思いながら自分を傷つけている。
痛くしていないと泣いてしまいそうで。
泣いてしまうと自分の罪を誰かのせいにしてしまいそうで。
そんなのは僕は嫌だから。
それならずっと痛い方がいい。
耳に聞こえてくるのは、記憶がアタマの中で優しく壊れていく音。
でもそこでは、忘れたいことも忘れたくないことも一緒。
自分の罪も。誰かの恋も。
それはとてもさみしいこと。
何もかもに誠実であろうとすることは無理だけれど、それは当たり前のこと。
差別はしたくなくても、区別はしなくちゃいけない。
いちばん大事にしたいことを優先しないと、いつか絶対つらくなる。
そしてそのせいで、好きな人を傷つけることもある。
あなたが好きって言われるより、一緒に傷ついてって言われた方が、僕は絶対幸せだけど。
でも、そんな約束も守れなかったのかな。
時々僕は、とても噓吐き。
2011.07.26 Tuesday
世界の終わりになんて、きっと毎日のように向き合っている。
大好きな人を、きっと毎日のように失っている。
だから産み落とされなかった子供と、行き場のない仔猫と、
失ってしまった幸せがなんだったのか探しに行こう。
この世界の歴史を知ることは、この世界の成り立ちを知ることに通じる。
誰かの幸せを知ることは、自分が幸せになることの助けになる。
卑屈な人間になんてなりたくないから、痛みを君と分かち合いたいと思う。
心のずっと奥の方にある、固いカタマリが溶かせたらどんなにいいだろうと思う。
世界は闇。
もしそう思っても僕みたいに世界を恨まないで。
自分から不幸になろうとしないで。
他人を羨もうとしないで。
それはとてもつまらないよ。
誰かに好きになってもらおうとする前に、誰かを好きになれるといいね。
見返りなんて求めないで、
遠くまで見通せる眼を持とう。
2011.07.25 Monday
今日は三週間ぶりの病院。
先生と話したいことはたくさんあったんだけど、
とりあえず左手の小指がしびれているのがすごく気になって、
八割方その話になってしまう。
鍵盤弾くのに少しだけど違和感があるので、やっぱりなんとかできるものならなんとかしたくて。
なので、末梢神経の再生に効果がある薬を出してもらった。
(そんな薬があることにも驚きだけど。)
首周辺の骨から伸びている神経が圧迫されているなら効果はないけど、
今のところ違和感があるのは手のひらの先だけなので、これで治ってくれればいいんだけど…。
それでも治らなかったら、大きい病院に行ってレントゲンとかCTスキャンとかで調べなくちゃならない。
とにかく、原因が分からないっていうのがいちばん不安。
それでも鍵盤はどんなに無理しても弾くけどね。
◆
病院の行き帰り、iPhoneでb-flowerとNav Katzeばかり聴いた。
Nav Katzeは僕のいちばん好きなバンド。
まあ他にもその時々で、いちばんはたくさんあるんだけど。
Nav Katzeはその中でも僕にとって特別で。
いつ聴いても新しくって、いつ聴いても泣きそうになって、
歪んだギターの音ってあんまり好きじゃないんだけど、それなのにうんと大きな音で聴きたくなる。
うるさいのに、うるさくない不思議な曲。
この路線で、Nav Katzeを超えるバンドにはまだ出会ったことがない。
歌詞も、すごくいい。
実はすごく、お手本にしているのです。(しまった! 秘密をひとつ書いちゃった!)
2011.07.25 Monday
僕は昔から、草をむしるとか、木を剪定するとか言ったことが苦手だった。
植物の成長のためにはそうした方がいいっていう理屈は分かるんだけど、
それは、自然のためじゃなくて、人間にとって都合のいい環境を作るためだって思うから。
でもそれはもう、自然とは呼べないよね。
実は里山もそんなに好きじゃない。
そこに在るのは人間のための自然だから。
僕は、ジャングルみたいな、サバンナみたいな、人の手が入っていない森や草原が好き。
そんなこと言ったって、僕も電気やエアコンを使うし、
僕の言っていることはただの綺麗事だっていうことくらいは分かってる。
それでも僕は、植物たちの悲鳴を聞きたくない。
生きているものを殺さなくちゃ自分が生きていけないっていうのは、人の業みたいなものだと思うけど、
何かを殺すっていう行為は最低限にしていたい。
でもそれは、楽しい気分になっちゃいけないっていうことじゃない。
なんてゆうか、この世界はもっと懐の広いものだと思う。
人間の力なんて微々たるものだと思う。
生き物はみんな、生まれて、そして死んでいく。
草を刈ってもその跡にはまた草が生えてくるし、
地球規模で考えれば、生き物にとって都合の悪い自然だってこれまでにいっぱいあった筈。
自然は時に、人を殺す。あまり言いたくないけれど、今回の震災みたいに。
僕だって理不尽に殺されたくはないけれど、
でもなんてゆうか、人はもっと謙虚にならないといけないと思う。
自然をコントロールするんじゃなくて、自然と共存できるように。